『もしかして…うちの子、自閉症?』気になる子どもの行動と発達。成長過程での対応方法。自閉スペクトラム症(ASD)の場合。

発達

自閉スペクトラム症(ASD)について調べたことをご紹介します。

発達障害は大きく6種類に分けることができます。

発達障害について

①知的発達症(ID)

②運動発達遅滞

③自閉症スペクトラム症(ASD)

④「注意欠如・多動症(ADHD)

⑤「限局性学習症(SLD)」

⑥発達性協調運動障害(DCD)

自閉スペクトラム症の特徴

コミュニケーションや社会性発達の遅れ

興味の偏り・こだわり

感覚過敏や鈍麻(感覚調整障害)

その他(言葉の遅れ、ID、ADHD、SLD、DCD、てんかん、視覚優位の認知、優れた記憶力など)

具体例では

相手の顔や表情やしぐさなどからその人の考えや感情を読み取ることが苦手で、相手への共感力も極度に低いことがあります。

『環境の小さな変化にも、極度の不快感を訴える』などが挙げられます。

自閉症とアスペルガーの特徴は、家族の理解や養育環境により

目立たなくすることもできます。

自閉スペクトラム症の子ども個々の特性に合わせた工夫は不可欠です。

自閉スペクトラム症の子どもは、言語・非言語問わず、意思疎通や周囲の状況理解が苦手なので、コミュニケーションのやりとりを豊かにしていくことが目標です。

◎幼児早期

語彙が少なく関わりが難しい場合は、子どもが興味を示すもので一緒に遊びます。

良好な関係性が築けないと言葉は増えないので、言葉よりも、まずは身振りや手振りなどの「やりとり」を大切にします。

大人が子どもに合わせ、子ども目線でやりとりを伸ばしていきます。

そして、コミュニケーションが途切れずにつながっていくことを目指します。

楽しい時間を共有し、子どもと一緒に笑い合うことが、関わりの目安です。

語彙が増えても自分だけの言葉にならないように、他者と通じ合う経験を重ねていきます。

言葉がコミュニケーション・ツールであることをしっかり体感させることが大切です。

◎集団では

集団では、わかりやすく状況の理解ができるように、時間と空間の見通しをよくします(構造化)。

予想外のできごとが苦手なので、予測の立ちやすいスケジュールを視覚的に提示します。

その際は、空間配置も分かりやすくしてあげるといいと思います。

◎生活面 

・感覚過敏への配慮が必須

定型発達よりも感度が高く、普通の刺激でも堪え難く感じてしまいます。

・幼児期では聴覚、触覚、味覚の過敏が目立つ

喧噪や普段と違う雰囲気にも敏感で、用意に不安に陥ります。

苦手な刺激は無理に我慢させず、刺激源と距離を取りながら徐々に慣れさせましょう。

パニックになったら別のことで気持ちを逸らしながらクールダウンさせます。

苦手な刺激への無理強いを続けるとトラウマになることもあります。

・目に見えないこと、暗黙のルールや比喩、言葉の裏を読むことが苦手

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当たり前と思わずに、その都度、噛み砕いた説明が必要となります。

興味の偏りやこだわりはプラスに作用する場合も多いです。

得意なことは積極的に伸ばし、その子の強みにして自信をつけてあげましょう。

 

受験や学校生活でとられている支援策。試験時間の延長、別室での受験など。

自閉スペクトラム症をもつ子どもでも、節目に避けて通れないのが受験です。

発達障がいの中でも、ASDの子どもたちは、周囲の雑音が苦手で、テスト中も雑音にとらわれがちです。

そのためテストに集中できず、いたずらに時間が経ってしまうことがあります。

問題の正解は分かっていても、マークシートの適切な位置を塗りつぶす作業になると、極端にまちがえてしまいます。

間違えないようにするために、何度も確認する作業が増えてしまうので、問題をとくために、定型発達の子どもに比べて時間がかかりすぎます。

大学入試センターの共通テストにおいては、発達障がい者支援法にもとづき、配慮が必要と判断された生徒に対しては、試験時間の延長、チェック回答、別室の設置、試験室入り口までの付き添い者の同伴などの特別処置が講じられています。

大学合格後も、入学から授業開始までの履修登録、授業などの学習支援、学生生活支援、就職支援、災害時の支援等、学生生活全般への手厚い支援がおこなわれています。

具体的な支援策については、各地方自治体の発達障がい者支援センターで相談することができます。

例えば……

発達障がいをもつ子どもの社会生活における『幸せ』とは、何でしょうか。

親の望みは『自立した社会生活を送り、人並みの幸せを手にいれてほしい』というものではないでしょうか。

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『自立した社会生活』を送るためには、ある程度の収入が必要です。

『ある程度の収入』を得る仕事に就いて、『自立した社会生活』が始まったとします。

しかし、『心の安定』がキープできない場合、それは、本人にとっての『幸せ』といえるのでしょうか。

発達障がいを持つ子どもの場合、凹凸の【凸】が仕事として運よく成立することもありますが、そうではないこともあります。

⇒発達障がいをもつ子どもの場合は、凹凸の【凸】が上手く仕事として成立するように、サポートする必要があります。

自閉スペクトラム症の完治はしませんが、表面的な問題は成長過程で、ある程度目立たなくなります。

しかし、依然として周囲のできごとの理解や感じ方は独特なことが多いようです。

大人の発達障害からも分かるように、生涯にわたり存在するといえます。

小児期には分からなかった発達障がいが、社会人になり、発覚するケースも増えています。

小児期~学生時代はなんとなく、上手くやってこれましたが、社会人になり、または、夫婦になり、やらなくてはならないことが増えることで、なんとなく生き辛さを感じるという理由で精神科にかかり、発覚するケースです。

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また、介護現場では老年期の「発達障がい」もクローズアップされつつあります

認知症とは異なり、生涯にわたり存在するのが「発達障がい」ともいえるでしょう。

◎期待されるASDの治療薬

幸せホルモンと言われるオキシトシンが、ASDが苦手とする社会的コミュニケーションをつかさどる脳の領域を活性化させる可能性があるようです。オキシトシンの投与が、他人への信頼を増加させた、表情を読み取る能力を向上させた、といった研究も報告されています。現在、これらの研究に基づき、ASD治療薬の開発が続けられています。

ASDと遺伝の関係は?

自閉スペクトラム症(ASD)に対する遺伝の割合は、従来考えられていたほど高くないとされています。(2018年)

◎自閉スペクトラム症(ASD)は、『こだわりが強い』や『コミュニケーション能力の問題』、『常同的・反復的な行動パターン』という特徴があります。

◎自閉スペクトラム症の完治はしませんが、表面的な問題は成長過程で、ある程度目立たなくなります。

◎大人の発達障害からも分かるように、生涯にわたり存在するといえます。

◎遺伝との関係は従来考えられていたほど高くないとされています。

『もしかして…うちの子、発達障がいかも?』と感じたら、子どもの様子を注意して観察するようにし、早めの対応をとることをおすすめします。

万が一、自閉スペクトラム症と診断されても、各自治体の発達障がい支援センターで相談することができるようです。

発達障害について

自閉スペクトラム症(ASD)

注意欠如・多動症(ADHD)

発達性協調運動障害(DCD)

「学習障害(LD)」



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