小さな卒業式

気ままな日記

ずっと不登校で引きこもりだった息子。先生方のおかげで、この春、無事に中学校を卒業できました。

先生方に感謝の気持ちを伝えるだけでは、私の中に溢れる感動を抑えることができません。
どうか、この素晴らしい先生方の行為を聞いてください。

息子は、中学2年生の夏休み明けから徐々に欠席が増え始め、冬休み明けには完全な不登校になりました。

不登校のまま進級し、義務教育も終わりを迎えようとしていた頃、

通信制の高校への進学は決まっていましたが、「行く」と言いながらも行けなかった中学生活の終わりをうやむやして、次に進ませていいのだろうか…?
それは息子の心に一生消えないわだかまりを残すことになりはしないだろうかと、母親として、その部分が気がかりでなりませんでした。

しかし、不登校の息子にとって卒業式に出席することは、簡単ではありません。

そんな折、担任の先生から電話がかかってきました。「卒業式どうしますか?」

3/14卒業式当日。卒業生の門出を祝う、在校生、保護者の列席する体育館は和やかな空気に包まれました。

式が終わり賑やかだった校舎が静けさを取り戻した頃、

校長室でその小さな卒業式は行われました。

母親と妹の見守る中で、校長先生が息子の前に立ちます。

正装した先生方も息子を見守ってくださいます。

校長先生に名前を呼ばれた息子が、しっかりと大きな声で「はい」と返事をしたとき、母親は目頭が少し熱くなったのを感じました。

卒業証書授与のあとは、校長先生、進路指導の先生、担任の先生、学年主任の先生、美術の先生がそれぞれ、息子に祝辞をくださいました。

暖かい言葉で送り出していただいた息子は、これから先の人生を、きっとしっかりと前を向いて歩いて行けると思います。

本当に感謝の念につきません。

このような素晴らしい先生方のいる中学校に通うことができて、良かったと思いました。

聞いてくれて、ありがとうございます。

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